6月2日(木) 占術雑話 紫微斗数 「貪狼について思う事。」
2011年 06月 02日
占術雑話 紫微斗数 「貪狼について思う事。」
みなさん、紫微斗数の「貪狼星」というと、どんなイメージが浮かびますか?
きっと皆さまの中には、「紫微斗数は得意中の得意の、自称マニア」な方や、
「紫微斗数ってなに?そんな占いあったの?」。。。
ちょっとこれはオーバーですが、そんな方もいらっやると思います。
「貪狼星」は、飢えた(貪な)狼と書いて、「どんろう」と読みます。
いかにも、ちょっと怖そうなイメージだったり、致しますよね。(笑)
私も、初めて紫微斗数を学んだ時は、この「貪狼」という星の
インパクトが強かったですね。(笑)
たまたま、結構身の回りにこの「貪狼星」を命宮に持つ方が多かった事もあって
とても私にとっては、親しみの深い星かもしれません。
私自身も、命宮七殺の殺・破・狼ですしね。(笑)
紫微斗数の甲級主星は、周りの条件(加会=三合宮と対面に入った星)や
同じ宮に入った星、光度によってその星の性質が、
「良い状態を保ち、成熟してポジディブな形で出るか。」
逆に、「悪い状態で、未熟でネガティブな形で出るか。」が違ってきます。
この、「成熟し良い所の出た、金ぴかな貪狼」は、とても素敵です❤
どの、宮に入ってもとても頑張り屋さんで合理的で、あくなき探究心を持ちます。
でも、これはあくまでも高貴な副星や吉星とご一緒したり、加会した場合です。
女性は、とても魅力的で、ややつやっぽい美人さんが多いです。
男性も、状態のいい「貪狼」は、とても多趣味で知的です。
そして、物事を優雅に楽しむ事を知っています。
人との付き合いもそうだし、仕事や遊びもそうだし。
そして人に対する興味がとても強い人が多いです。
行動は、早くそつない感じです。
状態の良い「貪狼」は、みかけ、紫微星や天府・天相などに負けず劣らず、
紳士的な方もお見受け致します。(特に、遷移宮に品の良い吉星を持っていると。)
でも、皆さまよく観察していて下さいね。
紳士的に見えても、そこは「貪狼」。。。
自分の利益が絡んだ時には、目が「キラりん!」と、狼の獲物を狙う
瞳になっているのでございます。(笑)
それが、なんとなく人間的で、ユーモラスで憎めない
「貪狼星」の可愛い所とも言えますね。
また、芸術的な趣味や表現能力に優れた方もお見受け致しますし、
商才や金銭感覚がとてもよく発達している方が多いです。
ただし、先ほど言いましたように凶星と同宮や加会して、
光が弱まり、「貪狼」のネガティブな面が出て来ると。。。
欲望がものすごく強くなられていたり、短気で感情が抑えられない所があったりします。
そして、とても子供っぽくわがままになってしまったりなどします。
その為、物事のけじめや歯止めがきかなくなります。
物欲・桃花や異性好き・お酒や暴飲暴食など、
本能に忠実に生きてしまうタイプになります。
その様な「貪狼星」は、どの宮にいても、その宮に障害や損失を与えます。
例えば、「父母宮」に入れば、多趣味だが金遣いの荒い親を持っていたり。
「夫妻宮」に化忌や桃花星付きで入っていたりすると、パートナーに
華やかで美しいが、派手好きでわがままでこだわりの強い、
浪費家を選んでしまったりします。
「財帛宮」や「田宅宮」に、「状態の悪い貪狼」が入れば、
大限・小限・大歳で化忌などが飛び込むと、借金問題や
道楽で土地や家屋を失うなんて事にもなりかねません。
自分の中の「貪狼」をどう、飼い馴らすかが、課題となりますね。
さて、皆さまの命盤の「貪狼」は、どこにいるのでしょうか?
ぜひ、作盤して、「居場所」と「狼くんの状態」を確認しておいて下さいね。
そうしないと・・・。
飢えた狼が、人生の意外な時に暴れ出すかもしれませんよ。(笑)
以上。
また明日も、元気でお会い致しましょうね。