「猫の易経~5月スタートの新期事業について~」
2020年 04月 18日

みなさま、こんにちは!
今日は朝から雨ですね。
四月なのに、まだ肌寒い
今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、久々に「猫の易経」でございます。
5月の新期事業の件、易をたててみました。
仕事を企画した去年に、
タロットリーディングを行い、
方針を決めて、3月には断易を
達人のお方にみていただき、
太鼓判を押していただきました。
ただ、現状の不安定な情勢の中で
ございますので、確かめるように。
猫の判断にございますが。
勉強も兼ねて易経の、解釈と
判断を考えていきたいと思いました。
占的
⓵5月新規事業進めてよいように。
山沢損上九
②不慮
天風姤九五
③方針
火雷噬嗑六五
④全体の利益があるか。
天水訴九五
とでておりました。
«判断≫
今日は、岩波文庫の「易」上・下、
本田濟先生の「易」朝日選書1010中国古典選
横井伯典先生の「周易講義」上経・下経
などの書籍を参考文献に
引用させていただきながら、
易の啓示による判断を、
考えていきたいと思います。
まず、
⓵5月新規事業進めてよいように。
山沢損上九
「損」は、「相手に尽くす、損なう、減らす。」
等の意があると言われています。
同じ「減らす」でも、
上を減らして下に益(ま)すのは、
「風雷益」となり、
「損」は、下(人民)から減らして、
国家に益する形となります。
年貢や税金と似ていますね。
ただ、「山沢損上九」は、
上九。弗損益之。无咎。貞吉。利有攸住。得臣无家。
象曰。弗損益之。大得志也。
とありこの上九は、卦の一番最後にあたり、
「損極まって益に変ずべき立場である。」
そして、剛爻で強い力を持っているので、
本来は、下から上を益す「損」であるが、
下から損することをしないで、
逆にそのあまり有るのもを、
下に益し、正道を守るならば吉である。
今までの方針を守り、
「前進してもよろしい。」
と、易経は言っています。
上位にあって、下を損せず、
逆に下に益すのであるから、
天下の人々から信頼を得ます。
それが、家臣を得ることとなります。
「得臣无家」は、「臣を得るに家なし。」
どうゆうことかと言うと、
家臣を得て、個人的な「家」と言う
境界線がなくなるようにして、
天下が一つの家のようになる。
という意味です。
一つの「志」に、みんなで協力して
大きくまとまっていくような感じでしょうか。
「今は、何も変更しなくていい、
企画したとおりに進めて、
行けばいいよ。」
と易経に言われたような気が致しました。
次に、
②不慮
天風姤九五
を考えてみたいと思います。
不慮とは「思いがけなく起こって来る、良い事と悪い事」
の判断をして行きます。
思いがけなく起こって来る「不慮」の判断に、
やはり「思いがけなく出会ってしまう
魅力的であるが面倒で困ってしまう事象」の
「天風姤」の
卦が出ております。(笑)
天風姤九五は、
九五。以杞包瓜。含章。有隕自天。
象曰。九五含章。中正也。有隕自天。志不舎命也。
とあります。
「天風姤」は初六が障害や問題児
となります。(笑)
でも、立場は、陽の五爻でございますで、
なんとか突発的な障害や問題が、
起きる前にそれを予測して、
マイナスを抱擁して、「瓜」が
潰れないように抑え込むことが
出来そうです。
油断をしないで、陰の生長する、
マイナスの多い時期ではございますが、
一気に反転させて、天運を生かして行く事で、
意外な吉祥がやって来ると判断して良いでしょう。
そして、
③方針
火雷噬嗑六五
こちらが、「やってよいように。」や
「方針」に出ている場合、爻にもよりますが、
逃げや妥協は「自殺行為」に
なるような気が致します。(汗)
この「火雷噬嗑易」は、
私に取ってとても思い出深い
易でございます。
12年近く前に、私がはじめて、
東洋書院占術研究所主催の
タロットリィデング―講座を
開講させていただいた時に、
その頃は、可愛らしい無名の
何も知らない小娘講師でございましたので。
(今は、小娘を通り越して
赤ちゃん帰りしておりますが。(笑))
<(_ _)>
1年近く、生徒さんが集まらず、
四ツ谷の街にチラシをまきながら
活動をしておりました。
そして、やっと人が集まり、
開講直前にとても怖くなって、
(ビビりな文昌化忌ですのでね。)
「最後まで開講をつづけられるか。」
とたてた時に得た易となります。
その時に、「もうやるしかない!」
と思って勇気を出して取り組みましたところ。
私の祖母くらいのお年の
東洋占バリバリのキャリア女命占い師さまが、
その流派の生徒さんを多くお連れ下さり、
初めは、「何で本のケルト十字とあなたの教える
ケルト十字のスプレッドの番号と
意味と置き方が違うの?!(怒)」
とか。(汗)
私の答えは、というと。
「そのタロットの書籍の著者によって、
少しづく考え方の違いでその様に書かれて
いるものが、たくんあるのですよ。」
「一つの本だけではなくて、
色々と読んでみて下さいね。」
とか。
やっているうちに、最終的には、
「志」の合う生徒さん達が
たくさん集まって下さって、
2年半何とか続けることが出来ました。
今ではセミナーハウスでお教えしている
「タロットリィーデング講座」の
良い礎となって行きました。
方針に得た、
「火雷噬嗑」は、
激しい易でございます。
火と稲妻がとどろき、とても賑やかでございますね。
噬嗑は、かみ合う、口、歯、
かみ合わせの意味があり。
――― ―――
- - - -
- - 歯と顎の間に→ ―――
- - 邪魔なものが - -
ー - 挟まっています - -
――― ―――
山雷頤 火雷噬嗑
その邪魔なものをかみ切る、
のが「火雷噬嗑」易となり、
刑を受ける側人と、
刑を執行する人の側に分かれます。
刑を受ける側の爻になると、
辛いですね。
昔に得た易は
「火雷噬嗑」の九四でしたが、
今回は六五を方針に得ました。
刑を執行する人の側でも、
肉を噛むように邪魔なものを噛み砕くのですが、
刑を受ける側が剛であると、
腊肉=小動物の肉をその形の干した物
を噛んで、毒にあたり恥をかいたり
いたします。(汗)
方針の
火雷噬嗑六五は、
六五。噬乾肉。得黄金。貞厲。无咎。
象曰。貞厲无咎。得當也。
とあり、乾いた肉を噛むことになります。
九四は、陰の位置にある陽爻なので、
剛直に頑張らないとなら無いのですが、
六五は、君権をもっている
陽位の陰爻なので穏やかで柔軟です。
九四よりは地位も少し楽できる方針と言えます。
そして、黄金を噛みあてる。
ただ、激しいものにあたる易には
変わりありませんので、
自分を戒めて、
正道を固守していればよいでしょうと
言っています。
かなり長い~い!
プログとなりましたので、
この続きはまた明日となり、
本日はこれぐらいで。
明日も元気にお会いいたしましょう!
